「オリックス春季キャンプ」（９日、宮崎）

　野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督（４８）が９日、宮崎のオリックス、巨人のキャンプを視察。オリックスのドラフト４位・中川颯投手（２２）＝立大＝のブルペンに熱視線を送り、今季の活躍次第で代表候補となる可能性を示唆した。

　山本、山岡と並びブルペンに入ったサブマリンの投球を見るため、稲葉監督が捕手の後ろへ足を運んだ。その投球を「いい投手が見られたなと。今年の活躍次第ではと、そういうものを感じさせる投手」と高く評価した。

　プロでの実績はゼロ。稲葉監督も「まだプロの打者と対戦していないので」とした上で「ゆったりとボールを持つ時間が長い。対戦した打者の話も聞きたい」と独特の“間”に可能性を感じていた。

　「そのような言葉をいただいて光栄」と恐縮しながら「もちろん（代表は）目標。他のアンダースロー投手との競争に勝ち残れるように頑張りたい」と中川颯。ＷＢＣ２度出場の元ロッテ・渡辺俊介にあこがれてアンダースローとなった右腕が、代表抜てきを目指してプロの舞台に挑む。