ヤクルト・古田臨時コーチ「ノムラの考え」で低迷脱出願う 臨時コーチ期間終了

 「ヤクルト春季キャンプ」(11日、浦添)

 ヤクルトで臨時コーチを務めた古田敦也氏(55)が指導最終日を終え、恩師である野村克也氏をしのび、数々の思い出を語った。

 野村野球の継承者が、今キャンプでは選手たちに惜しみなく助言を送った。2年連続で最下位に沈むチームを古田臨時コーチは最後までポジティブに突き動かした。

 「はっきり言って、僕らがヤクルトに入ったときもこんな感じでBクラス。野村さんが一からやって、3年後には優勝して、90年代は優勝を何回もするようなチームに変貌していく」

 かつて浮上した経験と知恵が、古田コーチの指導には詰め込まれていた。最も選手らに伝えたかったのは「その気になってやってくれ」ということ。高い目標を言葉に出すことを教え、グラウンド外の座学では知恵を授けた。

 「よく体力、気力、技術力なんて言うんですけど、それに野村監督は知力を加えた。頭を使ってやれば、弱いチームも勝てるんだと。弱者の戦略だと」。このノムラの考えは、3度行われたミーティングでも選手らに伝えたという。

 2年連続最下位からの脱却へ。道のりは決して平坦ではない。それでもかつて野村監督が成し遂げたように、一歩ずつ成長していけるように。テーマは継承と進化。古田コーチはチームの躍進を願った。

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