ヤクルト・高津監督 野村さん「見返したい」2年連続最下位の雪辱誓った

 報道陣に対応するヤクルト・高津監督
 日本シリーズ第3戦、西武を下し、笑顔で高津(右)を迎える野村監督=1997年10月21日、神宮
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 「ヤクルト春季キャンプ」(11日、浦添)

 ヤクルトの高津臣吾監督(52)が、天国の野村克也氏を見返すことを誓った。監督就任1年目に突然失った恩師の存在。「最下位になって、絶対に怒っているだろうし、絶対に笑っているだろうし」。ノムさんのぼやきが聞こえてきそうだ。

 中日との練習試合が中止となり、断続的に降り続く雨を高津監督は静かに見つめた。2年連続最下位の屈辱を晴らす今季へ。野村監督の下で、かつてしのぎを削り合ってきた古田臨時コーチを今キャンプは招へい。共に過ごす時間の中で、「野村監督を思い出すことができたいい時間だった」と前を向いた。

 昨年1月のことだ。球団のOB会で野村氏と対面すると、「最下位のチームを預かるのは面白いぞ、上がっていくだけだ」と背中を押された。だが、昨季は「理想と現実を思い知らされた」と最下位に沈み、ノムラの教えを生かすことができなかった。後輩たちへの野村野球の継承は恩師からの宿題となった。

 亡くなった直後には「ぼやいてほしかった」とぼやきを懇願していた。あの日から一年。「何をやっているんだ」-。高津監督は、空から聞こえてきそうだと笑う。そして「頑張る姿を見せていきたい。なんとか見返したい」と続けた。恩師の一周忌に空へと誓った約束。雨音にも負けない、力強い言葉だった。

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