楽天・ドラ1早川、緩急自在 大きく曲がるカーブ、直球にも威力【NPB】
「楽天春季キャンプ」(12日、金武)
さすがは4球団競合の逸材、モノが違う。楽天のドラフト1位・早川隆久投手(22)=早大=が12日、プロ入り後初めて打者に対してボールを投げた。フリー打撃の打撃投手を努め、打者2人に48球。安打性の打球を4本にとどめ、大器の片りんを見せつけた。
緩急自在のピッチング。変化球を続けた後の直球は、球種予告した上でも前に飛ばさせなかった。「真ん中に入っても(打者が)差し込まれてる感じがあった」。この日の最速は145キロ。だが、それ以上の威力を感じさせるボールで、バットが空を切った打者に片膝をつけさせる場面もあった。
緩い球もさえた。前日にベテラン・岸からカーブの極意を聞き出した左腕。「先輩の存在は成長に欠かせない」。より大きく弧を描く軌道に修正し「感覚が良くなった」とうなずいた。
この末恐ろしい新人に、視察したオリックス・三輪スコアラーも「いやぁ、いいですよ」と開口一番、左腕を絶賛。「球の出どころが見えづらく、ソフトバンクの和田みたい。しっかりチェックしていかないといけない」と警戒した。
20日の練習試合・日本ハム戦で対外試合デビューする見込みの左腕。ついにベールを脱ぎ始めた。