「巨人春季キャンプ」（１３日、宮崎）

　巨人・原辰徳監督（６２）が、ドラフト５位・秋広優人内野手（１８）＝二松学舎大付＝に外野も挑戦させる意向を明かした。当初は身長２メートルの大型三塁手として育成する予定だったが、複数の守備位置に就けるように可能性を模索する。

　この日は高校時代に慣れ親しんだ一塁の守備練習に参加させ、今後は「外野（の練習）もやろうということ」と話した。外野の経験がない１８歳は「（試合に）出られるチャンスが広がると思う」と意気込む。一塁と左翼を想定する新助っ人・スモークとテームズの来日が遅れており、これも有事に備えた策だ。

　日増しに期待感は高まる。紅白戦２試合で７打数５安打。この日の１軍の練習で、最速１６６キロを計測した打球速度に指揮官は「和真（岡本）の次ぐらい。生まれてこのかた１８年なのに」と驚いた。

　沖縄２次キャンプ行きの切符がかかった１４日の紅白戦では白組の「６番・一塁」で先発し戸郷ら１軍投手と初対戦する。「ステージはどんどん上がる。それを越えていかないとね」と奮起を促した。