中日・根尾 3安打猛打ショー 立浪臨時コーチ直伝「間合い」でキラリ
「練習試合、中日3-0DeNA」(13日、Agreスタジアム北谷)
優等生が番長を負かした。中日・根尾昂内野手(20)が13日、初の対外試合となる練習試合・DeNA戦(アグレスタジアム北谷)に「1番・遊撃」で先発出場し、3安打の固め打ち。決勝のホームも踏んだ。同じく対外試合初陣となった、現役時代に番長のニックネームで知られる敵将・三浦監督に土を付けた。
根尾は勝負を分けるキーワードを「間合い」だと腹に決めた。第1打席でDeNA先発・上茶谷の低め変化球を強振。一、二塁間を破る右前打を放った。
「振り切れたのが良かったと思います。タイミングを合わせられるように相手投手との間を大切にしました」
通算2480安打の打撃の達人・立浪臨時コーチから授かった内容こそ「間合い」。球場入りする際に念仏のように唱え、不安とワクワクのバランスを「五分五分ぐらい」に保った。
第3打席では2番手・浜口の外角速球を弾き返して左翼線二塁打。石垣の2点二塁打で決勝のホームを踏んだ。第4打席では砂田から中前打。4打数3安打。「まだまだですけど、きょうは投手との間合いをはかること、それが少しはできたと思います」と語った。
連日早朝から一人、球場に隣接する屋内運動場にこもった。9日・紅白戦は3打数無安打。「一人で頭を整理する時間をつくりたかった」。タイミングを外すことを稼業とする投手との対戦イメージを膨らませてきた。
自らに問いたい質問を聞かれて「どっか痛いところはないか?」と答えた。新人の2019年に右ふくらはぎを痛めてキャンプを棒に振ったのは忘れていない。「体のケアをしっかりやります」。今年こそ、1軍の舞台で輝いてみせる。