野村克也さんは「情の深い人」 京丹後市長が故郷で涙した秘話明かす「講演はタダ」
大阪球場跡地の複合商業施設・なんばパークス内にある「南海ホークスメモリアルギャラリー」が14日、リニューアルオープン。「おかえり!ノムさん 大阪球場に。」と題してオープニングセレモニーが行われ、来賓として出席した京都府京丹後市の中山泰市長が、昨年2月11日に84歳で亡くなった野村克也さんの故郷での秘話を披露した。
野村さんの出身地である京丹後市も今回のプロジェクトに協力してきた。あいさつした中山市長は「名誉市民第1号で我々の誉れであり誇りです。野村さんは我々の町というより国民的ヒーロー」と遠い存在であったことを明かした。
その一方で「情の深い大先輩です。両親さまのお墓参りに来られたり、講演を頼むとサッチー(沙知代)さんを含めタダでしてくださった」と故郷への深いかかわりも披露した。
また名誉市民としてスピーチした際のエピソードも披露。「お母さんのところで涙を流されたシーンは感動的でした。情の深い温かい先輩です。(野村さんが)丹後は生涯忘れることはありませんと言われましたが、丹後はご恩を未来永劫(えいごう)忘れることはありません」と話した。京丹後市では3月に野村さんが高校時代に書いた作文などを披露するという。
式典にはクラウドファンディングの発起人の江本孟紀さん、松井一郎大阪市長、野村家代表として孫の野村忠克さんらも出席。ギャラリーには野村さんのユニホームや写真が新たに展示された。