DeNA・三浦新監督はよく動く「バッピ兼監督」!?レコーディングも何でもやります

 打撃投手を務めるDeNA・三浦監督1日
 特守の捕手陣にノックするDeNA・三浦監督=4日
 球団歌「熱き星たちよ」のレコーディングを行ったDeNA・三浦監督=3日(球団提供)
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 今年は新型コロナウイルスの影響で無観客スタートとなったプロ野球のキャンプ。デイリースポーツでは、球場で観戦できない読者に代わって、最前線の今をお届けする『プロ野球番記者ワイドEYE』を企画。第3回はDeNAから『動く新監督・三浦大輔』。「ハマの番長」こと三浦大輔新監督(47)が一軍監督として迎えたキャンプでの動きに迫った。

  ◇  ◇

 三浦監督はよく動く。キャンプ初日から精力的に動く姿が印象的だった。全体練習後、特打を行う関根の打撃投手を務め、92球投げ込んだ。以降も第2クール終了まで計4回、打撃投手を務めた。6日、嘉手納へ2軍視察に行くと、打撃投手のメンバーに名が入っていたというが、時間が合わずに回避。「肩書がつきそう。バッピ(打撃投手)兼監督」と報道陣を笑わせた。

 3日には主将・佐野の打撃投手も務めた指揮官。これは佐野が初日に「監督が投げてくれるのはなかなかないことだと思う。機会があればアピールしたい」という言葉を実現させたものだ。

 1軍投手コーチ時代、2軍監督時代にも打撃投手を務めており、決して特別なことではない。だが監督という立場で、何度もマウンドに上がるのはプロ野球でも珍しい光景だ。そこには、三浦監督なりのある理由がある。

 投手目線で打者を観察し、力量を把握するため-。打撃ケージの後ろで打者の息遣いや、打撃コーチと話しながら目をこらしたこともあった。しかし指揮官は「コースによってのバットの出方、打ち方などが見られる。元ピッチャーやからね」と、あえてマウンドに立つ意図を明かす。

 さらにグラウンドでは常にノックバットを手に、選手とコミュニケーションを取る。「使うことがないと思っていた。つえ代わり」と話したノックバットで4日の全体練習後、約15分間、捕手相手に打球を飛ばした。

 グラウンド外でも、オンラインで報道陣に球団歌「熱き星たちよ」のレコーディングを公開。指揮官は「緊張しっぱなしだった」と苦笑いを浮かべ、新監督として最も大変だったことに「歌かな。元野球選手だからね」と明かしていた。

 元気の源は「しっかり食べて、寝ること。後はいっぱい会話する」。自らが考案した今季のチームスローガンは「横浜一心」-。その根幹となる全員の魂が一つになれるよう、新指揮官は誰よりも汗をかいている。

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