ENEOSのルーキー・度会が“社会人初”3安打 父はヤクルトスカウト
「オープン戦、ENEOS13-2横浜商大」(22日、ENEOSグラウンド)
ヤクルト・度会博文スカウトの次男でENEOSのルーキー・隆輝内野手(18)が“社会人初”となる1試合3安打をマークした。五回から二塁の守備に就いて途中出場。直後の打席で初球のスライダーを捉え、左翼フェンス直撃の二塁打で相手ベンチを驚かせた。
六回には左中間へ適時二塁打、七回は中前へと運んで巧みなバットコントロールを披露した。「センターから逆方向に飛ぶというのはけっこう自分の、セールスポイントかなと思います」と手応えも十分。本格的に使う木製バットにも「完璧に慣れて。金属よりもともと木の方がやりやすかったので」と自信があふれる。
名門・横浜の主力だった昨秋はプロ志望届を提出したが、指名漏れを味わった。「みっちり社会人野球で自分をしっかり磨いて、また3年後、絶対にドラフト1位でプロに行くんだという気持ちが強くて」。再びドラフト解禁となる23年でのプロ入りへ、すでに前を向いている。
大久保秀昭監督も生きのいい高卒新人に対して「打席に立つのが楽しみな選手」と期待する。3月8日からのJABA東京大会での起用も現実味。度会も「すごい気合が入っている」と公式戦デビューへ気持ちを高ぶらせた。