プロ注目の市和歌山152キロ右腕・小園「すべて無失点で」センバツ最速へあと1キロ

対戦相手が決まり、記者の質問に答える市和歌山・小園=市和歌山高(撮影・坂部計介)
甲子園での健闘を誓う市和歌山・小園投手(左)と松川主将=市和歌山高(撮影・坂部計介)
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 「第93回選抜高校野球大会組み合わせ抽選会」(23日)

 3月19日に甲子園球場で開幕するセンバツの組み合わせ抽選会が行われた。最速152キロ右腕・小園健太投手(2年)と、強打の松川虎生(こう)捕手(2年)のプロ注目バッテリーを擁する市和歌山は、大会第4日第1試合で県岐阜商との1回戦が決まった。

 2人は目標を「日本一」とこれまでどおり明言。小園は「守りからリズムをつくって攻撃につなげるチーム。投げる試合はすべて無失点で抑える気持ちでやっていきたい」と宣言した。

 相手打線について「全員振ってくるチーム」と言い、「自分がおじけづいて弱みを見せるといけない。立ち上がりから強気でいけたらいい」と気持ちを奮い立たせる。

 センバツでの球速最速は12年の大阪桐蔭・藤浪(現阪神)と、08年の宇治山田商・平生拓也がマークした153キロ。小園はあと1キロに迫るが、球速への「こだわりはない」という。一方で、昨秋から強化してきたのは球のキレだ。下半身強化や股関節の柔軟性をつけ「球持ちがよくなった」と実感している。

 中学時代からバッテリーを組む松川も「ひと冬を越えて真っすぐの質、回転がよくなった」と評価。カットボール、ツーシームなど多彩な変化球を操るが「直球主体でいける」と手応えを感じている。

 目指す日本一へ、小園は「僕らはまだまだ力が足りない。1戦1戦目の前の敵を倒すだけ」と挑戦者の姿勢を強調した。その第一歩を刻む、最初の照準は定まった。

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