堀内氏がFA移籍・井納の投球に私見「彼が打たれるのは観ていてわかる」
巨人OBで野球評論家の堀内恒夫氏が23日、ブログを更新。「意図がないボール」をテーマに、22日の巨人紅白戦に登板した投手陣について私見を述べた。
最初に名前を挙げたのは、DeNAからFA移籍した井納だった。移籍後の実戦初登板に臨み、先発して1回1安打無失点。数字だけを見れば順調に見えるが、堀内氏の意見は違った。
「昨日の紅白戦で井納のピッチングを観たから俺の見立てを一言いこう。彼はもう仕上がっているピッチャーだからハッキリと言うよ」とし、「彼が打たれるのは観ていてわかる。ボールがね全部シュート回転している。まっすぐがないのよ。そうしたボールの『質』で言ってしまえば畠や戸郷の方が上となる」と厳しい見方をした。
「良い時には勝てるけど悪い時には負ける。経験のあるピッチャーに期待するのはその悪い時を、どう経験でカバーしてくれるか、だな」と期待するからこそ、今後の修正を期待を願った。
ドラフト4位・伊藤優(三菱パワー)の投球にも言及。吉川尚にソロを打たれて1回1失点だったルーキーに対して、「畠のように何の気なしに投げたボールを打たれた。キャッチャーのサイン任せで投げたボ-ルは打たれて当たり前。キャッチャーはどういった意図でそのサインを出したのか。ピッチャーはそのサインの意図がわかって投げているのか。それが大事」と苦言を呈した。
「打たれたから悪いっていうことじゃないんだよ。紅白戦ではあるけれど若い選手はアピールの場だからね。そこでしっかり学んでくれればいいわけさ。自分の体を消耗して投げていることを忘れずに1球1球意図したボールをきっちり投げてほしい。期待してますよ」と記して締めくくった。