楽天・マー君は開幕2戦目に決定 2度目登板で3回1失点「はるかにステップアップ」
「練習試合、ヤクルト1-5楽天」(27日、ANA BALL PARK浦添)
楽天の田中将大投手(32)が27日、開幕2戦目の3月27日・日本ハム戦(楽天生命パーク)に先発することが決まった。この日は日本復帰後2度目の実戦となる練習試合・ヤクルト戦に先発し、3回2安打1失点。直球とスプリットを配球の中心に据え「すごく意味のある登板だった」とうなずいた。また試合後、涌井秀章投手(34)が開幕投手を務めることが発表された。
8年ぶりの日本球界復帰。マウンド、打者へのアプローチなど、米国仕様になじんだ感覚をシフトチェンジしていく過程で結果は求めていない。マウンド上では高めに浮いたボールに首をかしげるシーンもあった田中将だが、納得の表情で試合を振り返った。
「自分の中で1戦目投げたときよりもはるかに感触もそうですし、ステップアップもできた。いろいろ自分の中で感じられてよかったです」
この日は「真っすぐとスプリットを中心にいかせてくれ」と、バッテリーを組む太田と打ち合わせて登板に臨んだ。そのプラン通り、投球の割合は直球とスプリットで全体の約74%を占め、最後の打者となった村上も、外角に沈む142キロのスプリットで二ゴロに打ち取った。
初回はスプリットが低すぎて見逃されるケースが多かったが、二回からはわずかに投げ込むゾーンを上げて勝負。この姿にオリックスの渡辺スコアラーは「(直球とスプリットの)2球種だけで抑えていけますよ」と舌を巻いた。
スプリットについて田中将は「ここ数年自分の中では納得するボールが多くなかった」という。だが自ら宣言することでそのボールをあえて多投せざるを得ない状況を作り、さらなるレベルアップを図っている姿に高い向上心の一端を見た。
石井監督も「前回(登板)よりもう一つ上がった感じがします」と評価。開幕までは1カ月、ここからさらに状態を上げて、3・27のマウンドに立つ。