日本ハム・吉田輝星「納得いっていない」けど4回0封 開幕ローテ入りへまた前進
「練習試合、DeNA3ー3日本ハム」(27日、タピックスタジアム名護)
目標の開幕ローテ入りへ、また一歩近づいた。日本ハムの吉田輝星投手(20)がDeNAとの練習試合に3番手として登板。「あまり調子がよくなかった。今日の投球は納得がいっていない」としつつ、4回2安打無失点と結果を残した。
「力が入り過ぎていた」と、立ち上がりは持ち味の直球が上ずった。六回、先頭の田中俊に二塁打を浴びると、すぐさま変化球中心の配球にチェンジ。4番・佐野から見逃しの三振を奪うなど後続を断った。それでも「ちょっと変化球が多めだった。ああいうピッチングは自分としても好きじゃない」と不満げな表情を見せた。
本調子でない中、らしさが出たのが九回だ。全7球直球だけを投じ関根、神里、伊藤裕を三者凡退に。「後半になって真っすぐも(腕が)振れた。最初からあれくらいの勢いでいきたい」と笑顔。栗山監督は「尻上がりによくなっていた」と修正力を評価しつつ、「だいぶまとまってきてはいるけど、まだまだ精度を上げられる」と期待を込めた。
吉田にとって3年目で初の1軍キャンプは、実戦3試合で9回1失点と確かな成長を示した。開幕まで残り1カ月。今後のオープン戦でも結果を出し続け、初の開幕ローテをつかみ取る。