「練習試合、中日（降雨ノーゲーム）楽天」（２月２８日、Ａｇｒｅスタジアム北谷）

　楽天のドラフト１位・早川隆久投手（２２）＝早大＝が２８日、練習試合・中日戦（北谷）で対外試合に初先発した。初回は球が高めに浮いて失点したが、二回から低めに制球。３回５安打１失点にまとめ、石井監督を「僕も彼の課題を見つけたいんですけど、今のところはあまり話すことがない」とうならせた。

　初回は先頭の大島、京田に連打を許し、続く平田の左犠飛で先制を許した。それでも立ち上がりを最少失点でしのぐと、三回無死は大島を内角低めの直球で見逃し三振に仕留めた。

　指揮官は、並の新人なら大崩れしてもおかしくない状況から修正した投球を評価。「心配しないようなことが多いので。心配事が出てきてくれたらいいなと思います」と賛辞を惜しまなかった。

　早川は「真っすぐ先行で投げていく」というテーマを設定。調整に重きを置く姿勢から開幕ローテ入り当確の余裕を感じた。「改めて真っすぐを低めに投げる重要性を実感できた」と収穫も得た。開幕まで残り約１カ月。黄金ルーキーの期待度は膨らみ続けている。