東海大野球部が不祥事以降初の対外試合 井尻新監督“初陣”で厳しさ

 「オープン戦、東海大8-3国士舘大」(1日、東海大グラウンド)

 昨秋に部員の大麻使用の不祥事に揺れた首都大学野球リーグの東海大が活動再開後初めてとなる対外試合を行った。2月に就任した井尻陽久監督にとっては“初陣”。1996年アトランタ五輪の日本代表コーチ以来となるユニホームで、再スタートを切るナインに厳しさを表した。

 試合終了間際のことだった。九回2死三塁から正面のゴロを一塁手がファンブルし、適時失策。「大学まで来ているんやから。イロハのイを教えるところじゃない。選手には許されることと、許されんことというのはハッキリとさせておかないと」。すぐに交代を告げた。

 一方で積極的な走塁や右打ちなどの意識を徹底させた姿は評価した。打線の厚みには自信あり。「送りバントをしたら1つアウトになるでしょう。スクイズは勇気いるし。それやったら、もっと走塁とバッティングをよくしてやっていく方が確率は高い」。社会人野球・日本生命で都市対抗、日本選手権の優勝に導いた熟練の経験を貫き、母校を再建させる。

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