宇津木監督、上野に太鼓判「何年ぶりかのスピード、切れ」ソフトボール強化合宿
東京五輪で金メダルを目指すソフトボール女子日本代表が4日、今年最初の強化合宿を行う沖縄県内でオンライン取材に応じた。宇津木麗華監督(57)は、エースの上野由岐子(38)=ビックカメラ高崎=について「本当に何年ぶりかのスピード、切れ(のある)ボール、そして、気持ちがものすごくできている。すぐ試合ができる雰囲気」と絶賛した。
直前の所属先の合宿も視察した宇津木監督は、「私は打者出身だが(上野の球には)打たせないぞという勢いがあって安心した」と精神面の充実に舌を巻いた。また、武器の直球についても「北京(五輪)の時など一番いい時の上野は、真っすぐに回転がかかって動く。捕手が取る瞬間に強さを感じている」と、38歳の進化を感じている。
上野自身も「順調にやりたいことをやってきた。チームのキャンプを終えて(代表)合宿に来たので、状態としてはいい形」と手応え。今季から所属先に日本代表の“二刀流”藤田倭(30)が移籍し、「2人でどうチームをつくっていくかを並行して考えていける、深い話をしやすくなった」と心強さも感じている。
コロナ禍の影響で、五輪前の腕試しとなる海外試合の機会を失った。代わりに今合宿では男子選手との実戦が予定されている。本番へ向けて、上野は「(ブルペンで)いいボールを投げられても打者は変わる。ゲーム勘を養っていかないといけない」と気持ちを引き締めた。
今合宿は3日から19日まで行われ、今月23日に東京五輪の日本代表15人が発表される。