日本ハム・ドラ1伊藤、ホロ苦本拠地デビュー 3失点もカーブ解禁で収穫あり
「オープン戦、日本ハム1-4巨人」(7日、札幌ドーム)
課題を残す本拠地デビュー戦だった。開幕ローテ入りを目指す日本ハムのドラフト1位・伊藤(苫小牧駒大)は4回3失点。道産子右腕にとっての凱旋(がいせん)マウンドだったが、「本当に悔しい登板になった」と振り返った。
失点のシーンはいずれも2死を奪ってからだった。二回は2死から満塁のピンチを招くと、梶谷の中前2点適時打で先制点を献上。三回も2死一塁から大城に右翼線への適時二塁打を浴び、「3人で終わりたい気持ちが、投げ急ぎにつながって崩れた」と反省した。
一方で収穫もあった。四回には、それまで封じていた決め球のカーブを解禁。先頭の松原、秋広を2者連続で空振り三振に斬り、「『そんなに簡単に打てないでしょ?』って自信を持って投げている」とニヤリ。自慢のウイニングショットがプロの世界でも通用する感触をつかんだ。
開幕ローテ入りへは、クイック投法や球数の多さも課題だという。「同じ失敗を続けないように、一つずつクリアしていきたい」。即戦力右腕の修整力に期待がかかる。