筑波大・佐藤隼輔が5回無失点、最速150キロでアピール 11球団視察
「オープン戦、筑波大0-0東洋大」(9日、石下総合運動公園)
今秋ドラフト上位候補で最速151キロ左腕の筑波大・佐藤隼輔投手(3年・仙台)が今年始めて対外試合に登板し、上々の仕上がりを披露した。先発としてマウンドに上がり、5回無失点5奪三振。序盤は直球で押し、「9回を投げ切るっていうのが自分の役割になってくる」と中盤からは変化球の比重を増やして的を絞らせなかった。
宝刀・スライダーはもちろん、冬場に取り組んできたチェンジアップも効果的だった。19年の侍ジャパン大学代表で学んだ握りを追求。曲がり具合の感覚もつかみつつあり、決め球としての威力が増してきた。
バックネット裏にはこの日、巨人を除く11球団のスカウト陣から視察を受けた。「だいぶ最初の方は緊張していた」と苦笑しつつ、この日の最速は日本ハムのスピードガンで150キロを計測。大学屈指の存在として堂々のアピールに成功した。