岩隈氏、楽天在籍時の東日本大震災への思い「絶対に忘れたらいけない記憶」
楽天などで活躍し、米大リーグ・マリナーズの特命コーチの岩隈久志氏が11日、自身の公式ブログを更新。「東日本大震災から10年が経ちました」というタイトルで思いを記し、今後も継続的な支援を誓った。
ブログの最初に「東日本大震災から10年が経ちました。亡くなられた方々のご冥福を祈り、ご遺族の方々の安穏を祈り、被災された全ての方々へ心よりお見舞い申し上げます」と記し、その後は楽天在籍時の10年前の震災当日のことを振り返った。
「僕は遠征中で、仙台に残していた家族の安否確認ができずに慌てた事。津波の映像を見た時の絶望感。辛い記憶ですが、絶対に忘れたらいけない記憶だと思います。今自分にできる事は継続した支援だと実感しているので、これからも続けていきたいと思います」
またブログ内では楽天からマリナーズに移籍した12年のことを回想。知人が、南三陸診療所に勤務されていた方に作ってもらったという大漁旗を、マリナーズの本拠地のTーモバイル・パーク(当時の名称はセーフコ・フィールド)で掲げている写真も掲載した。
「2010年に一度は諦めたメジャーでしたが、2011年の開幕戦を勝ったあとにファンの皆さんから「逆境の中で再度世界を目指してほしい」との声を頂いて実現したメジャーへの再挑戦だったので、その中でこのように沿岸部で被災された方々の想いをシアトルに繋げられた事に胸がいっぱいになりました」と振り返った。
岩隈氏は05年の楽天初年度の開幕投手を務め、11年までプレー。海外FA権を行使して12年から米大リーグ・マリナーズでプレーし、18年オフに巨人に入団。昨年に現役を引退した。