ヤクルト・高津監督 奥川は次戦も1軍登板へ 三回途中無念の降板も
「オープン戦、ヤクルト5-4中日」(14日、神宮球場)
経験を積んだ60球だった。今年2度目の実戦登板で2回2/3を5安打3失点。この結果にヤクルト・奥川は唇をかみしめたが、それでも高津監督は体の状態を確認した上で次戦も1軍登板を明言。野村克也氏の追悼試合となる開幕第3戦の28日・阪神戦の先発候補に浮上した。
プロ入り初めて中6日のマウンドに上がった。胸に残るのは、情けなさと悔しさ。立ち上がりに先制3ランを献上し、三回には2死走者なしから連打と四球で満塁に。ここで無念の降板となり、「今日の登板は悔いが残り、納得がいかない登板になってしまいました」と反省の言葉ばかりが口を突いた。
それでもマウンドで投げられているからこそ、打たれる悔しさを知り、抑える喜びを感じている。高津監督も「初めての体験ばかり。こういう経験を積み重ねていけば、次の段階へと進んでいける」と成長を願った。
さらに指揮官は「体の状態を確認して」と前置きしつつ、次戦も1軍登板を明言。21日・西武戦(メットライフ)に向かう予定だ。キャンプ終盤に奥川は、明るい未来を思い描いていた。「とにかく結果を出せるように頑張りたい」。挑戦はまだ、始まったばかりだ。