市和歌山・小園 最速150キロ!7回7安打5失点も収穫大
「練習試合、享栄5-1市和歌山」(14日、市和歌山グラウンド)
3月19日開幕のセンバツに出場する市和歌山が14日、同校グラウンドで愛知・享栄と練習試合を行った。今大会ナンバーワンの呼び声高い最速152キロ右腕・小園健太投手(3年)は、7回7安打5失点も150キロを計測するなどして手応えをつかんだ。
「力感なく投げる中で、変化球などがどう通用するのか試したかった。結果は5点取られましたけど、七回に150が出たのは収穫だったと思います」
初回を三者凡退に斬る立ち上がりを見せたが、三回以降はファウルやボール球を見極められ、珍しく崩れた。それでも享栄の好打者・彦坂を3打席連続で三振に仕留めるなど、計7奪三振。球数が100球を超えた七回に大台をマークし、納得の表情を見せた。
この日は、4球団6人のスカウトが視察。阪神・渡辺スカウトは「いろんな球種で三振もゴロも取れる。全体的にいい投手」とし、中日・山本スカウトも「ボール自体は悪くないから全く心配してない」と高評価に変わりはなかった。
初戦は大会第4日の県岐阜商戦。「残りの1週間でもっと直球を追い求めていきたい」と前を向いた小園。憧れ続けた聖地のマウンドで、逸材であることを証明してみせる。