巨人・岡本OP戦2号 阪神佐藤輝に発奮「打球のスピード尋常じゃない」
「オープン戦、中日4-9巨人」(17日、バンテリンドーム)
虎の新人には負けられない!昨季の2冠王が意地の一発だ。2点リードの五回。先頭で打席に立った岡本和が、中日3番手・松葉の初球の直球を完璧に捉える。バックスクリーン右へたたき込む、豪快なオープン戦第2号のソロを放った。
「初球をしっかりと捉えられた。本塁打ということよりも、一発で仕留められたところが良かったかな」と淡々と話した岡本和。その胸の内では、間近で力を見せつけられた阪神のドラフト1位・佐藤輝(近大)の存在が大きくなっていた。
この日の西武戦(メット)で新人記録のオープン戦6号を放った佐藤輝を「いつも見ますよ。すごいなぁと。1本1本が全部いい」と称賛だ。
14日の阪神戦(甲子園)では、三塁を守る自らの頭上を越えていく本塁打を目の当たりにして「打球のスピードが尋常じゃなかった。うわっ!と」と左翼席を振り返るしぐさを交えて語り、佐藤輝のすごさを「初速で(感じる)」と表現した。
同じ長距離砲として燃えないはずがない。前夜、原監督が「なかなか今年のチームは本塁打が出ない」と打線の迫力不足を嘆いた言葉にも“一発回答”だ。16安打9得点と目覚めた打線の中心で「どんな形であれ泥くさくいきたい」と話す岡本和が、貫禄を見せつけた。