センバツ初「東海大」対決は相模に軍配 延長制して昨秋関東大会リベンジ成功!

 「選抜高校野球・1回戦、東海大相模3-1東海大甲府」(20日、甲子園球場)

 1回戦3試合が行われ、東海大相模(神奈川)が東海大甲府(山梨)とのセンバツ史上初となる東海大対決を制した。公式戦初先発の石川永稀投手(3年)とエース・石田隼都投手(3年)の継投で、昨秋には敗れた雪辱に成功。鳥取城北(鳥取)は21世紀枠で出場の三島南(静岡)を終盤に突き放し、鳥取県勢の春20勝をもたらした。

 延長十一回2死一塁から最後の打者を見逃し三振に斬ると、石田は何度も何度もガッツポーズを繰り返した。相手は昨秋の関東大会準々決勝で、九回1死まで1点をリードしながらサヨナラ負けを喫したチーム。「(敗れた試合を)思い出しはしたんですが、集中して投げられた」と振り返った。

 同点の九回から登板し、3回1安打7奪三振と借りを返した。完投負けだった前回の対戦とは違い、この日は救援待機。「いつでもいけるように」と準備しながら、最終メンバー登録で滑り込んで大役のマウンドを任された石川を、しっかりサポートした。

 1年夏と昨夏の甲子園交流試合で投げてきた経験から、大舞台での心構えなど知りうる限りを同級生右腕に伝えた。「投げやすい環境を作ってくれた」と石川。コロナ禍によるチーム解散で部員が離ればなれとなったことを踏まえ、掲げられた新チームのテーマ“つながる”を二人で体現してみせた。

 勝負の怖さを知った秋から一冬を越え、門馬敬治監督(51)はエースが最も成長したと称える。年明けの初練習でのグラウンド10周のランニング走。左腕は先頭を一度も譲らず走り切った。「最後のアウトは石田で、とは思っていた」と指揮官。春夏4度の全国制覇を誇る名門が、「東海大対決」で最高のリベンジを果たした。

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