楽天・辰己、打率2位締め弾 首位打者陥落も「去年の辰己はおらへん」
「オープン戦、巨人8-4楽天」(21日、東京ドーム)
豪快弾での総仕上げに口数は自然と増えた。楽天・辰己が二回1死の場面で右翼5階席にぶち込むソロを放ち、オープン戦打率・385で12球団打率2位でフィニッシュ。打った瞬間確信して歩き出したように見えたが、「打球を見失って、どこ行ったのかわからんくて、トボトボしてました」と明かした。
この日まで首位打者の座に君臨し続けてきたが、最後の最後で同僚・島内が規定打席に到達したため、2位に転落。4割打者の後じんを拝した。
それでも背番号8の自信はゆるがない。「去年の辰己は今の辰己にはおらへんかなと思っています」。打率・223に終わった昨季後に自身の打球方向別の打撃映像を全て見返し試行錯誤。その努力が実を結びつつある現状に、“辰己ワールド”全開で胸を張った。
今季はひそかな野望もある。「まだ(他人からは)辰己の『己』が違ってたりするので…。成績を残して全国に広めたい」。「辰巳」ではなく「辰己」。犬鷲軍団の新リードオフマンとして、その名を全国にとどろかせる準備はできた。