福岡大大濠・毛利10K1失点完投 甲子園で秋の雪辱
「選抜高校野球・1回戦、福岡大大濠2-1大崎」(22日、甲子園球場)
昨秋の借りを返したかった。福岡大大濠のエース・毛利海大投手(3年)は、昨秋の九州大会決勝で敗れた大崎を相手に10奪三振で1失点完投。最後の143球目を中堅手が捕ると、グラブをたたきながら叫んだ。
球威のある直球を軸に、冬場に習得したチェンジアップなどの変化球を効果的に使い分けながら三振の山を築く。六、八回には3者連続三振を奪った。昨秋の大崎戦では登板せず、ベンチで味わった悔しさを見事に聖地のマウンドで晴らした。
次戦の相手はくしくも九州大会準々決勝で、3-0で勝った具志川商となった。「今度は挑戦を受ける立場」と八木監督。毛利は「目標はベスト8以上だけど、どんどん勝ちたい」と意欲的だった。