【メジャースカウトの眼】福岡大大濠・毛利は「びっくりカーブ」 成瀬似 和田、杉内もほうふつ

 「選抜高校野球・1回戦、福岡大大濠2-1大崎」(22日、甲子園球場)

 2年ぶり開催のセンバツ、スタンドから出場32校の熱戦に熱視線を送るスカウトたち。カンザスシティ・ロイヤルズの大屋博行国際スカウトがメジャー視点で金の卵を分析する。

  ◇  ◇

 福岡大大濠の左腕、毛利君は身長176センチと大きくはなく、この日の球速は140キロに満たなかった。しかし、制球力や精度の高い変化球は成瀬(横浜=ロッテほか)に似ており、高校時代の和田(浜田=ソフトバンク)、杉内(鹿児島実=ソフトバンク、巨人)もほうふつとさせる。

 カーブは102キロから107キロ、スライダーは112~117キロを計時。この球速幅を腕の振りや体の動きで投げ分けているのだが、これは天性のものだ。変化球のキレ、曲がり、ブレーキのかかり具合で打者はタイミングがとれず、バットに当たらない軌道をたどる。カーブは多くの選手がこねるように投げる中、手の甲が打者を向くほどひねって投げることで、「びっくりカーブ」と呼べそうなほど大きく変化する。

 直球の制球力も高い。打者が速くない外角球に振り遅れるのは、変化球とのギャップによるものだろう。間違いのない投手で、高校日本代表として世界でも通用すると思う。

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