上田西・山口泣き崩れる 162球熱投報われず 甲子園は「楽しかった」
3枚
「選抜高校野球・1回戦、広島新庄1-0上田西」(23日、甲子園球場)
延長十二回2死まで広島新庄打線を手玉に取っていた上田西のエース・山口謙作投手(3年)だったが、そこから瀬尾に中前打、そして4番・花田の右越え二塁打でサヨナラ負け。
今大会最多となった162球目の暗転に、山口はカバーリングに入った本塁後方で泣き崩れた。
この日はスライダーを多投すると決めてのマウンド。これが見事にはまって、十一回まで5安打無失点。しかし、最後はそのスライダーが「浮いて、中に入っちゃった」と力尽きた。
それでも吉崎琢朗監督(38)も「初回から向かっていく、ベストピッチをしてくれた」と評価する、胸を張れるピッチングだ。
初めての甲子園は「楽しかった」と振り返った山口。さらに「スタミナをつけて、帰ってきたい」と、夏に照準を定めていた。