ヤクルト 藤浪マシン導入!仮想開幕投手155キロ超“新兵器”
マシンがうなり声をあげた。球春到来へ。26日の開幕戦を見据えるヤクルトが23日、神宮でのナイター練習初日に“新兵器”を導入した。改良されたマシンの球速は155キロ超。藤浪を想定し、選手それぞれが目慣らしした。
4番を担う若き主砲・村上も、瞳をぎらつかせた。マシンの前に立つと、バットを軽く振りながらタイミングを合わす。「開幕はすごく特別な試合。(藤浪は)球も速いですし、すごくいい投手。僕自身打てるように頑張りたい」と藤浪撃ちする未来を思い描いた。
開幕ダッシュから、タイトル獲得への1年は幕を開ける。オープン戦も打率・362、4本塁打、11打点と全てで3傑入り。順調なスタートを切ったかに見えたが、村上自身は「自分の中では打っている感覚はなくて、絶好調という感じもなかった」と言う。だが、それが手応えに変わった。
「それでも結果が残ったので自信にして、心の余裕を持って、打席に立っていきたい」
己を超えるための戦いだ。昨季は打撃主要タイトル3部門に手が届きそうで届かず、「(本塁打、打点が)2位なので。それが今の僕の実力かなと思っている」と唇をかみしめた。阪神3連戦から始まる巻き返しの1年へ。新戦力・佐藤輝に対しても「負けないように」と闘志を燃やす。藤浪撃ちから、村上が新時代を築く。