広島新庄、サヨナラ!タイブレーク目前2死からミラクル打!聖地初戦負けなし4勝

 延長12回、本塁にヘッドスライディングする広島新庄・瀬尾
 サヨナラ打を放つ花田
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 「選抜高校野球・1回戦、広島新庄1-0上田西」(23日、甲子園球場)

 広島新庄が上田西を延長十二回の激闘の末、1-0で下した。花田侑樹投手(3年)が2死一塁からサヨナラ打を放ち、投げても先発で7回1/3を無失点に抑えた。2回戦は大阪桐蔭を破った智弁学園と対戦する。市和歌山は、今秋ドラフト候補の小園健太投手(3年)が今大会完封勝利一番乗りの快投で県岐阜商を破った。

 息詰まる投手戦に終止符を打ったのは花田のバットだった。一塁走者の瀬尾が本塁に生還し、セーフになるのを見届けると、右拳をグッと握って歓喜の輪に。「1本出て良かった」とほっとした表情を浮かべた。

 0-0の延長十二回。センバツでは史上初となるタイブレークが目前に迫った2死一塁の場面で打席が回った。ここまで4打数無安打。好投手・山口の前に完璧に抑えられていたが、「内に来る球を一発で仕留めようと思った」と甘く入ったスライダーを振り抜いた。快音を響かせた打球は右越えのサヨナラ適時二塁打となった。

 投げても7回1/3を無失点。最速144キロの直球でグイグイ押す攻めの投球で今大会出場32校中、トップのチーム打率・408を誇る強力上田西打線をねじ伏せ、6三振を奪う快投を演じた。宇多村聡監督(34)は「ストレートがよくキレていた」とたたえた。

 夢をかなえた。昨年の甲子園交流試合ではベンチ入りするも登板機会はなかった。それでも聖地への思いを胸に努力を積み重ね、見事にエースナンバーをつかんだ。「憧れの舞台に立てた。楽しかった」と声を弾ませた。

 接戦をものにし、春夏通じて広島新庄の甲子園初戦は4戦4勝と負け知らず。これで現チームは練習試合を含め46連勝中と勢いに乗っているが、「負けずに来ていることは自信になっている。1試合でも多くやりたい」と指揮官。守り勝つ野球をモットーに頂点を目指していく。

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