常総学院がピンチで申告敬遠 甲子園では春夏通じて史上初

9回、申告敬遠が宣告され、一塁へ向かう敦賀気比・大島正樹(手前)=甲子園(撮影・伊藤笙子)
9回、敦賀気比の打者・大島正樹の時に申告敬遠を指示する常総学院・島田直也監督=甲子園球場(撮影・吉澤敬太)
9回、申告敬遠で出塁する敦賀気比・大島正樹(中央)=甲子園球場(撮影・吉澤敬太)
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 「選抜高校野球・1回戦、常総学院-敦賀気比」(24日、甲子園球場)

 春夏の甲子園を通じて、初の申告敬遠が行われた。5-5の同点で迎えた九回1死一、二塁、敦賀気比4番の大島正樹外野手(3年)は打席へ。その初球、常総学院2番手の大川慈英投手(3年)が暴投し二、三塁となったところで、島田直也監督(51)が申告敬遠を要請し、場内にアナウンスされた。

 申告敬遠は高校野球では昨年度から採用。昨年夏の甲子園交流試合では、山梨学院が1回戦の白樺学園戦で行った例がある。

 申告敬遠後、大川も奮起し、敦賀気比打線を空振り三振、投飛に抑え、雄叫びを上げた。プロ野球日本ハムなどで活躍し、母校の常総学院を率いて甲子園に戻ってきた島田直也監督が冷静な采配で接戦を演出した。

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