京都国際 柴田との甲子園初出場対決制す 小牧監督「辛抱強くやり抜いてくれた」

 「選抜高校野球・1回戦、京都国際5-4柴田」(24日、甲子園球場)

 格別だった。京都国際(京都)が延長戦の末、柴田(宮城)との甲子園初出場対決を制し初勝利。小牧憲継監督(37)が言葉に実感を込める。「辛抱強くやり抜いてくれた」。同校に新たな記念星が加わった。

 値千金の一打だ。同点の延長十回1死二塁。中川勇斗捕手(3年)は「ここで打つのが使命だと思った」。外角直球を捉えて右前へ決勝打を放った。さらに二盗を決め、5点目のホームも踏んだ。

 勝利後、韓国語の校歌が初めて甲子園に流れた。同校は韓国系学校がルーツで、校歌は引き継がれてきたためだ。野球部は1999年に外国人学校として初めて日本高野連に加盟。次戦も歴史を作る戦いになる。小牧監督は2回戦・東海大菅生戦に向けて、「次も楽しんでほしい」。この勢いに乗っていく。

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