専大松戸 奮闘も一歩及ばず「ワンチャンスで負け、打てなかった」

 試合後、涙を流す専大松戸・深沢鳳介(撮影・吉澤敬太)
 力投する専大松戸・深沢鳳介(撮影・吉澤敬太)
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 「選抜高校野球・1回戦、中京大中京2-0専大松戸」(25日、甲子園球場)

 150キロ台に打撃マシンを設定し、中京大中京(愛知)の剛腕、畔柳亨丞投手(3年)の対策を練って立ち向かったが、相手が一枚上。6安打したものの、あと1本が出なかった。

 それでもエースの深沢鳳介投手(3年)が7三振を奪い、3安打の好投。しかし七回2死二塁で、途中出場の櫛田理貴外野手(3年)の左前への当たりに、レフトの吉岡道泰外野手(3年)が猛チャージ。これが裏目に出て、ダイビングしたグラブをかすめ、ボールは左翼フェンスへ転々。決勝ランニング2ラン本塁打としてしまった。

 持丸修一監督(72)はそれでも「あれは積極的なプレー。責められない」と吉岡を擁護。深沢も「打たれた球は甘く入って悔いがのこるけど、吉岡のプレーに悔いはありません」。

 持丸監督は「ワンチャンスで負け、ワンチャンスで打てなかった。櫛田君は警戒していたが、甘く入ってしまった。しかし、生徒はよくがんばってくれた」とねぎらった。

 深沢は優勝候補相手に、最後まで競り合った自信を胸に「夏に向けて、より精度を上げていきたい」とリベンジを誓っていた。

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