オリックス・中嶋監督 “鬼門”開幕戦の連敗ストップへ気負いなし「選手信じて」
オリックスは25日、メットライフドームで前日練習を行った。投手と内野手の連係プレーに多くの時間を割いたあと、フリー打撃で快音を響かせた。
中嶋聡監督は開幕戦を前に「徐々に盛り上がってきているというのはありますけど、僕が投げるわけでも打つわけでもないのであとは選手を信じてやっていきたいと思います」と話した。
オリックスにとって開幕戦は鬼門となっている。
昨季も敗戦するなど白星は2010年が最後、11年の引き分けを挟んで9年連続黒星となっている。これは球団ワーストで西武の1976~85年9連敗(1分け挟む)と並ぶパ・リーグタイ記録。ちなみにNPB記録は阪神1991から2001年まで連敗した阪神の11連敗。
連敗ストップが期待されるが「選手が自分たちを信じてやってくれたら結果がどうであれいいと思います。勝てればもちろんいいですし、そこに全力で向かっていきますけど、もし負けたら143分の1。そのくらいの気持ちでいきます」と気負いすぎないことを心掛ける。
開幕戦の先発は5年目の山本由伸。球団の高校入団選手としては2018年の西勇輝(現阪神)以来、3年ぶりの大役となる。
「普段通りの投球をしてほしいです。開幕だからといって力む必要もないですし、普通に入って普通の投球をしてくれたらいいです」
開幕スタメンには太田、頓宮、紅林ら2、3年目の選手をはじめ、佐野皓大ら初めての選手が並ぶ見込みとなっている。
「ビビってやっているようだったら使わないですし、常に自分らが攻撃的な選手であってほしい。引いたようなプレーではなく、常に高みを目指してやってほしい」
2年連続最下位からのグレートリカバリーを目指す今季。
「目指すところは上。中途半端なところは言ってられない。もちろん1番上を目指していきます。本当に頑張るだけ。上を向いて前を向いてやっていくだけ。その選手たちを応援してほしいです」
昨季途中から代行監督を務め、今季に向けて取り組んで来た指揮官。その手応えからか、緊張感はなく、笑顔があふれた。