中京大中京・畔柳 12K完封!中日ドラ1高橋宏からツーシーム教わりアレンジ
「選抜高校野球・1回戦、中京大中京2-0専大松戸」(25日、甲子園球場)
第1試合でドラフト候補の最速151キロ右腕、中京大中京(愛知)の畔柳(くろやなぎ)亨丞投手(3年)が12三振を奪って専大松戸(千葉)を完封。初戦を突破した。
1回戦の大トリで登場した中京大中京の畔柳が圧巻の投球を披露。令和最初のセンバツで主役に躍り出た。
立ち上がりは直球が走らなかった。「足を上げた時のバランスが良くなかった」。二回から走者なしでもクイック気味のフォームに変えるなど微調整しつつ、ピンチのたびにギアを上げた。
1年先輩で中日ドラフト1位・高橋宏から教わったツーシームをアレンジしたチェンジアップを有効に使った。12三振で6安打完封。「中京で、甲子園で校歌を歌うことを夢見ていた。いい気持ちだった」と振り返った。
この日、直球の最速は147キロと威力十分だった。球威を裏付けるのが、バッテリーを組む加藤のミットだ。昨年5月に新調したミットは畔柳の球を受け続けた結果、編み目やひもが破れ、昨秋の東海大会後には使えなくなった。「こんなに早く壊れたのは初めて。畔柳の球はうなってくる」と驚くほどだ。
2回戦は中1日で常総学院戦。次も右腕で勝利をたぐり寄せる。