中京大中京 異変の畔柳は「体に力が入らない」と訴え 監督が明かす
「選抜高校野球・準決勝、明豊5-4中京大中京」(31日、甲子園球場)
ベンチスタートとなった中京大中京のエース畔柳亨丞投手(3年)は5点を奪われた4回2死からリリーフ登板。打者7人を無安打5三振と完璧に抑えたが、6回に代打を送られ、31球で不可解な降板となった。1週間500球の制限はあったが、この日は121球を投げることが可能だった。
チームは畔柳の登板をきっかけに反転攻勢。最後は1点差まで迫ったが、1997年以来9度目の決勝進出はならなかった。高橋源一郎監督は「畔柳の出番は想定より早くなった。本人によると体に力が入らないとのことだった」と降板の舞台裏を明かした。
畔柳は「3者連続三振を奪ったときはいけると思ったけど、ベンチに帰ったときに腕に力が入らなくなった」と説明。降板を決意したという。大会屈指の右腕は決勝進出を逃し、試合後は「チームを勝たせたいという一心で投げたけど、途中降板してしまって申し訳ない」と話した。