「日本ハム１－１西武」（３１日、札幌ドーム）

　日本ハムは好機であと１本が出ず、負けに等しい引き分けに甘んじた。

　打線が４度の満塁機をフイにするなど１６残塁と奮わず。地元・北海道でのデビュー戦に先発したドラフト１位・伊藤（苫小牧駒大）は６回４安打１失点と好投したが、プロ初勝利はならなかった。

　栗山監督は右腕に対し「素晴らしかった」とねぎらいつつ、「勝たせてやりたかったけど、申し訳ない」と言葉を振り絞った。

　試合を通して、球場中にため息が漏れる展開だった。九回には守護神の増田から、無死満塁の絶好機が訪れたが、大田が空振り三振。清水が遊ゴロ併殺打に倒れゲームセット。

また、開幕５試合を終え１２球団で、日本ハムだけが０本塁打。球団としては６６年以来５５年ぶりとなった。

　指揮官は「勝ちきらないといけない試合。悔しさは残る」とさえない表情だった。