東海大相模10年ぶり3度目の優勝 小島がサヨナラ打 石田は救援で3回1/3無失点

優勝した東海大相模ナイン=甲子園球場(撮影・吉澤敬太)
5回東海大相模2死二塁、左線に適時二塁打を放つ求航太郎=甲子園球場(撮影・吉澤敬太)
9回、優勝を決めるサヨナラ内野安打を放ち、拳を突き上げる東海大相模・小島(撮影・北村雅宏)
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 「選抜高校野球・決勝、東海大相模3-2明豊」(1日、甲子園球場)

 東海大相模は2-2で迎えた九回裏、1死満塁から小島大河が遊撃の遊撃手のグラブを弾くサヨナラ打。10年ぶり3度目の優勝を決めた。

 小島は「チームのみんながつないでチャンスで回してくれたので絶対にここで打ってやろうと思いました」と力強く語った。

 九回は無死から深谷謙志郎が三塁へのセーフティーバントで出塁。犠打で二進後、1番・門馬功がこの日2度目の申告敬遠で歩き一、二塁。2番・綛田小瑛も四球を選び満塁としていた。

 門馬敬治監督は「最後の最後までしぶとく執念をもって戦った。小島の一打がこのチームの全てを物語っていると思います」と万感の思いを述べた。

 東海大相模は今大会無失点で2試合連続完封の石田隼都投手が同点で迎えた六回2死一、二塁の場面で、3番手として満を持して登板。竹下聖人(2年)を力ない遊飛に抑えてピンチを切り抜けた。石田は3回1/3を無失点に抑えた。

 この試合はベンチスタート。四回裏にブルペンで投球練習を開始、後半に備えていた。門馬監督は「最後は石田というふうに決めてきょう甲子園球場に来ました。選手に伝えて最後は石田で締めました」と明かした。

 1回戦の東海大甲府戦で8回1失点に抑えた石川永稀投手(3年)が今大会2度目の先発で3回1/3を7安打2失点。四回1死満塁でリリーフした2番手・求航太郎投手(2年)は2回1/3を1安打無失点だった。

 試合は明豊が先手を取り、東海大相模が追いつく展開。

 初回、明豊は2死二塁の場面で黒木日向(3年)が左前に適時打を放ち、1点を先制。東海大相模はその裏、中前打で出た1番・門馬功を三塁に置いて、3番・小島大河が同点スクイズを決めた。四回には明豊が1点を勝ち越し。五回に東海大相模が同点としていた。

 粘って食らいついて、たどりついた栄冠。門馬監督は「明豊高校の選手たちは、非常に気迫を持って、向かってくる。その姿勢が前半…後半まで完全に押されていたと思います。そこをなんとか、がけっぷちのところで踏みとどまっていた。それが九回のサヨナラの場面につながったのかなと思います」と試合を振り返り、「昨年の秋、サヨナラで負けてそこから始まったチーム。サヨナラで締めくくれて良かったと思います」と春の栄冠をかみしめた。

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