西武の「よくばり君」渡部 どすこい1号 新ヒーロー誕生の予感!
「ソフトバンク2-4西武」(4日、ペイペイドーム)
「よくばり君」がド派手な1軍デビューを飾った。六回2死一塁。西武のドラフト1位・渡部(桐蔭横浜大)が日米通算143勝の和田のカーブを捉えた。プロ初出場の3打席目にプロ初安打初本塁打初打点。ダイヤモンドを一周すると、先輩山川の「どすこい!」パフォーマンスを拝借した。
「本当にうれしいです。前の2打席が(3球)三振で全然いいところを見せられなかったので、もう何でも振ってやろうと思った」
3日のソフトバンク戦で死球を受けて左腓骨(ひこつ)を骨折した外崎の離脱に伴い、同日午後に急きょ昇格が決定。届いたばかりの“おかわり”中村モデルのバットを持って福岡入りした。“おかわり2世”と呼ばれた山川に「俺も1年目は打てていない。しっかり振っていけ」と助言された。おかわりのダブルエキスを吸引し、“3世”は1軍の打席で結果を残した。
オープン戦では辻監督に「当てた打撃をされては魅力がない」とダメ出しされて2軍スタート。2軍戦では7試合4発とアピールしてきた。主力の相次ぐ離脱にも関わらず、ニューヒーローの誕生で、17年ぶりに福岡のホークス戦で同一カード3連勝。よくばり君は「チームに勢いをつけられるように」。手負いの獅子が新星の活躍で上昇気流に乗った。