ヤクルト・奥川 プロ初勝利の権利持ち降板 援護の先輩に感謝「気持ちに乗せられ」
「ヤクルト-広島」(8日、神宮球場)
ヤクルトの奥川恭伸投手が、5回10安打5失点。立ち上がりから苦しみながらもなんとか投げきり、勝ち投手の権利を持って降板した。
初回から、大荒れだった。2死走者なしから5連打を浴び、4失点。それでも味方がすぐさま追いついた。直後には54分間の中断で、難しい続投となったが、二回を無失点に。三回には鈴木誠にソロアーチを被弾したが、四回、五回と無失点に抑えた。
打線の奮起が奥川を勇気づけた。初回に4点のビハインドをすぐさま追いつき、1点を追う三回には西浦が2打席連続適時打で同点に。さらには松本友がプロ初打点を挙げる逆転適時打を記録した。
四回には山崎が1号アーチ、五回にはまたしても西浦が適時打を放ち、捕逸の間に追加点、さらには山崎も適時二塁打を放つなど、5点のリードで奥川のプロ初勝利を後押しした。
奥川は球団広報を通して、「きょうは立ち上がりから自分のボールを操ることができず、甘く入ったり、追い込んでからもなかなか決めきれず、苦しい立ち上がりでした。それでも先輩たちが何度も追いついてくれて、勝ち越してくれて、その気持ちに乗せられて四回、五回はしっかりと腕を振ることができました」と振り返った。