オリックス 鬼門で快勝 球団ワースト開幕12試合連続2桁安打なしも価値ある白星
「ロッテ1-5オリックス」(8日、ZOZOマリンスタジアム)
喜んでいい。快勝は快勝だ。オリックスは打線が9安打5得点。終わってみれば球団ワーストの開幕12試合連続2桁安打なし。それでも中嶋監督が選手をたたえる。「よくつながったと思います」。あと1安打こそ出なかったものの、雨のZOZOマリンで価値ある白星だ。
ペースは快調だった。初回に1番・安達と2番・佐野皓の連打などで先制。二回は杉本の今季1号2ランなど3安打、三回は頓宮の2点二塁打などもあり、3回まで7安打を量産していた。
負の記録を終わらせるのも間近だと思われたが…。この日4番に座った中川圭が七回にチーム9安打目となる左前打を放ち王手。ただ八、九回がいずれも3者凡退に。4点リードの九回2死から佐野皓が空振り三振に倒れて、今季初の2桁安打はお預けとなった。
ただ、主軸が抜けた中での攻撃だった。7日・ロッテ戦で4番だったモヤがこの日、「右足背部の打撲」で登録抹消。「元から全員で勝つと言っていますので」と指揮官。この日の杉本のように他の選手が活躍したことに価値がある。
もう鬼門ではない。ZOZOでの今カードは1勝1敗1分け。「(千葉で)去年勝ってなかったということであって今年は新しく始まっている」。借金1で、9日から日本ハムを本拠地に迎える3連戦。猛打爆発は時間の問題だ。