西武 東野葵が自主退団「野球とは違った道に」球団慰留も故障悪化で

 西武は18日、東野葵投手から自主退団の申し入れがあったことを発表した。

 東野は2018年育成ドラフト1位で入団。肘の靱帯を損傷し、今年悪化したことから引退を決断したという。

 ▽東野のコメントは以下の通り。

 「このたび、わたくし東野葵は埼玉西武ライオンズを退団して、野球とは違った道に進むことにいたしました。応援していただいたファンの皆さま、今季の契約を結んでいただいた球団には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 昨年の春季キャンプで肘の靭帯を損傷し、昨シーズン中に復帰してからも肘を庇うように投げる日々でした。今年は育成で迎えた3年目のシーズンでしたが、自主トレ中に再び肘を痛め、さらにキャンプ中に痛みが増し、症状が悪化してしまい、自分の靭帯の状態を踏まえ、引退を決意した次第です。

 一番の思い出は1年目、鎌ケ谷での北海道日本ハム戦で初勝利を挙げられたことです。投げ合った相手は斎藤佑樹さんでした。一軍で活躍することはできませんでしたが、ファンの皆さまには計り知れないくらい感謝しています。苦しい時でも温かいメッセージをいただき、いつも頑張ろうという気持ちになれました。これまで本当にありがとうございました」

 渡辺久信GMのコメントは以下の通り。

 「当球団としては、退団を慰留をしましたが本人の意思が強かったため、受け入れることとしました。

 東野にとって2年目の昨シーズンはファームでの成績も向上し、彼の将来を非常に楽しみにしていましたので、大変残念に思います。球団としても手術を勧める中で、本人は最終的には保存療法を選択しましたが、左肘の痛みがなかなか取れず苦しかったと思います。

 ライオンズで過ごした約2年半の経験を活かして、次のステージで輝いてくれることを願っています」

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