浦和学院が快勝 クラスター影響で約6週間の活動自粛もシード権を確保

投打二刀流で今夏のシード権獲得に貢献した浦和学院・三奈木
3回に右前適時打を放つ浦和学院・三奈木
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 「春季高校野球埼玉大会・2回戦、浦和学院11-1正智深谷」(26日、大宮公園野球場)

 浦和学院が六回コールドで3回戦進出し、今夏の埼玉大会でのシード権を獲得した。プロ注目で最速146キロ右腕の三奈木亜星投手(3年)は「5番・右翼」で先発出場し、2安打1打点。五回からはマウンドへ上がり、2回1失点4奪三振と投打二刀流の活躍で貢献した。

 「(投打)両方で勝ちにつながれば」との思いを体現した。5-0となった三回無死三塁の第2打席では右前適時打。四回の先頭でも右越え三塁打を放つなど、いずれも左打席から変則左腕にうまく対応した。

 投げては五回こそ2四球と制球を乱して失点したが、直球を中心に最少失点で切り抜けた。今大会は背番号9ながら、甲子園春夏通算23度出場の名門で1年秋にエースナンバーを背負った右腕。ウクライナ人の母を持ち、50メートル走6秒2、遠投120メートルの身体能力の高さでこの日もNPB5球団が視察した。

 チームとしては1月末に新型コロナウイルスのクラスターが発生した影響で約6週間の活動自粛と調整が遅れた。野球ができることに改めて感謝しつつ、「何とか(シード権を)確保できた」と森士監督。この春は戦いながら成長し、8強入りした18年夏以来の聖地へとつなげる。

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