中央学院・細谷 150キロ!九回2死満塁ピンチで直球空振りK 8球団スカウト視察
「春季高校野球千葉大会・3回戦、中央学院3-2幕張総合」(30日、千葉県天台野球場)
千葉の剛腕が快速球を披露した。プロ注目の中央学院・細谷怜央投手(3年)が中日など8球団の前で、自己最速を1キロ更新する150キロを球場表示で計測。スカウト陣のスピードガンでも140キロ台中盤を連発し、潜在能力の高さを示した。
直球を信じ、腕を振った。1点リードの九回に自らの3四球で2死満塁とし、打席には高校通算27発の幕張総合・村山。「ああいう場面になったら真っすぐしかない」と最後は149キロでバットに空を斬らせた。
六回途中から3回1/3を1安打無失点4三振で勝利に貢献した。昨秋後に改良した重心を後ろへ残す投球フォームが奏功。柔軟性や体幹など、冬場に鍛えてきた成果も球速の大台到達につながった。
バックネット裏のスカウトも球威に目を光らせた。DeNA・河原スカウティングディレクターが「ボールの強さはある。素材としては魅力」と言えば、ヤクルト・丸山スカウトも「エンジンがでかい」とスケール感を評価。まだ粗削りだが、強烈な印象を残した。