日本ハム・杉谷がサヨナラ押し出し四球「ベンチからの『バット振るな』の声が後押し」

9回日本ハム2死満塁、西武・宮川(右)からサヨナラとなる押し出し四球を選び、一塁に向かう杉谷=札幌ドーム
8回途中から登板し、移籍後初勝利を挙げた日本ハム・谷川=札幌ドーム
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 「日本ハム5-4西武」(1日、札幌ドーム)

 最下位・日本ハムが3点差をひっくり返す逆転サヨナラで10勝目を挙げた。九回、同点に追いついてなお2死満塁。今季無安打の杉谷がストレートのサヨナラ押し出し四球を選んで試合は終わった。

 ヒーローインタビューはサヨナラの“殊勲者”杉谷が立った。マスクをしながらのお立ち台。第1声で「みなさん、何かすみませーん」と叫んだ。「こんな状況ですが全員の力が九回に結集されて僕の所に回ってきました。何かすみませーん」となぜか再度の謝罪をして笑いを誘った。

 今季これまで無安打。それでもこの日は1番打者として起用された。直前に四球を選んだ宇佐見には予言していた。「『こういうとき俺の所に回ってくるんだよ』と言ったら回ってきました」。

 そうして3打数無安打で迎えた最終回、1死満塁。「1番で使ってもらって結果も出せずに…。ベンチからの『バット振るな』と言う声が後押ししてくれました」と声を弾ませた。

 八回まで2安打1得点と沈黙していた打線は、3点を追う九回にいきなり目を覚ました。西武の守護神・増田に対して無死一塁から中田が左越え4号2ランを放ち1点差。これが反撃ののろしとなった。さらに近藤が中前打で出塁し1死後、大田が左翼フェンス直撃の同点二塁打を放った。続く石井が四球を選び、増田をKO。7番手宮川に対して2死後、宇佐見が四球を選び満塁で杉谷につないだ。

 杉谷は「まだヒットが出ていないのでお立ち台に上がっていることじたい不思議なんですが、目の前の1点を取れるように頑張ります」と苦笑い。「サヨナラ押し出しの杉谷です。あしたはバットでチームに貢献できるようにがんばります」とファンに約束して、爆笑ヒーローインタビューを締めくくった

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