創志学園が4年ぶり春王者 父がDeNAコーチ・坪井が活躍
「春季高校野球岡山大会・決勝、創志学園14-2倉敷商」(2日、倉敷マスカットスタジアム)
創志学園のエース・川端師童投手(3年)が9回2失点で完投。倉敷商を破り4年ぶり2回目の春の県優勝を決めた。来月5日から鳥取で開催される中国大会に県代表として出場する。
試合に勝った瞬間も表情を変えなかった川端だが「ストレートも変化球も、低めに集めることができた」と、自身の投球には納得の様子だった。今大会は4試合4完投(うち2試合は7回コールド)。「疲れはあったけど、一人で投げきりたい、という気持ちはある」と、マウンドを譲ることなく、エースの責任を果たした。長沢宏行監督(68)「本当によく練習するし、いいエースに育ってくれた」と目を細める。
打線もよくつながった。初回に相手の失策で先制すると、その後も長短打を絡めて着実に加点。13安打で14点を奪う猛攻を見せた。DeNA・坪井智哉コーチ(47)を父に持つ坪井洸之介内野手(3年)は「川端がしっかり打たせて取るピッチングをしてくれた」と、2安打2打点の活躍。奮投するエースに大量援護をプレゼントした。
昨秋の中国大会は初戦の宇部鴻城戦で敗退。「秋は初戦で負けて悔しい思いをしているので、絶対優勝する。そのためにチームをつくっていきたい」と坪井。川端も「中国大会でも低めに集めたい」と、好投を誓う。最後の夏につなげるためにも、中国地区のてっぺんを狙う。