報徳4安打完封負け 元阪神・葛城コーチの本格的指導に期待
「春季高校野球兵庫大会・準々決勝、神港学園2-0報徳学園」(3日、高砂市野球場)
報徳学園がベスト8で姿を消した。エース以外の3投手の継投で2失点に抑えるも、打線が機能せず完封負け。わずか4安打に終わり「全然ヒットが出ない」と大角健二監督(40)は頭を抱えた。
先発はプロ注目のエース・久野悠人投手(3年)ではなく、背番号10の田村剛平投手(3年)。四回に2ランを被弾するも5回2失点と粘投した。「久野以外の投手を育てなければ」と語る大角監督は敗戦の中で手応えをつかんだ様子だった。
大きな課題は打線だ。「打って勝つのが目標なのに、秋から負け方がずっと一緒」と主将・宮浦翔輝外野手(3年)も打力の弱さを嘆いた。4月からは元阪神で野手として活躍した葛城育郎氏(43)がコーチに就任。「今はどんなチームかを見てもらっている(段階)」と大角監督。本格的な指導はこれからで、今後打撃の改善に期待がかかる。
昨秋は兵庫大会2回戦敗退で、今春はベスト8。打てずに負けた悔しさを糧に、夏こそは打ち勝つ野球で聖地の切符をつかみ取る。