プロ注目の天理大・井奥が5回完封 コロナで前節出場辞退 優勝へ「一生懸命腕振る」
「阪神大学野球、天理大11-0神戸国際大」(4日、ほっともっとフィールド神戸)
新型コロナウイルスの影響で第4節を出場辞退していた天理大が復帰し、5回コールドで先勝した。先発したプロ注目の最速145キロ左腕・井奥勘太投手(4年・立正大淞南)は、5回を2安打完封。「(部活動休止で10日ほど)練習できてなかった不安もあって、ちょっと慎重になりすぎた」と初回に3四死球で1死満塁のピンチを背負ったが、連続三振で後続を断った。
部活動休止中はグラウンドに入ることもできず、寮の外周を走るなど限られた調整しかできなかったため、この日も「全力で投げたときに体が追いつかない。今日も二回くらいから血マメができちゃって…」と本調子ではなかった。それでも、二回以降は徐々に試合勘を取り戻し、四回には3者連続三振を奪うなどして高い修正力を見せた。
今季のリーグ戦は、天理大のほかに関西国際大、甲南大も新型コロナウイルスの影響で出場辞退しているため、優勝争いは最後まで分からない状況となっている。井奥は「1試合も負けられないので、一生懸命腕を振っていきたい」とエースとしての覚悟を口にした。