日本野球機構（ＮＰＢ）と１２球団は６日、臨時実行委員会を開き、新型コロナウイルスのクラスターが発生し活動を停止していた日本ハムの試合を、７日の楽天戦（札幌ド）から再開すると決めた。

　日本ハムでは４日までに選手、コーチ、スタッフら計１３人が新型コロナウイルス陽性判定を受けた。２日から活動を停止していたが５、６日に行ったＰＣＲ検査で新たな陽性者が確認されず、札幌市保健所が活動再開を容認した。この日から非公開でポジション別の練習も実施した。

　一方でチームの状況は依然苦しい。荒木投手コーチ、飯山内野守備コーチ、高橋打撃コーチら首脳陣３人が不在。浅間や渡辺など、濃厚接触者を含め計１０選手が出場選手登録を抹消されている。

　４月３０日に陽性判定を受けた西川は隔離期間を終えたが、当面はチームに合流せず自主練習で調整。登録を抹消されている選手の代わりに、２軍選手を１軍に昇格させる必要性があり、２軍戦は１２日まで休止の方針だ。

　栗山監督は電話取材に応じ「多くの人に迷惑をかけ申し訳ない」と謝罪。限られた戦力での戦いにも「一生懸命、全力を尽くす姿をお届けする。戦術は二の次」と話した。また、実行委で１２球団は、ＮＰＢが作成した感染防止ガイドラインの順守や、遠征先での外食の禁止などを徹底することを改めて確認した。