日本ハム 再発進星!「特例2021」代替指名選手・杉谷が先制弾&根性スクイズ
「日本ハム6-1楽天」(7日、札幌ドーム)
日本ハムはチームを襲う不運を吹き飛ばすような快勝だった。4日までに選手やコーチ、スタッフ計13人が新型コロナウイルスに感染。4試合を中止し、1軍のチーム活動も一時停止するなど大きな影響も受けた。そんな中臨んだ一戦で、チームは一丸となった。
決して完全な戦力は整っていない。現在、西川や渡辺、浅間など主力を含め10選手が不在だ。2軍の戦力も動員すべく、この日はドラフト2位の五十幡(中大)がプロ入り後初めて1軍に昇格。4日に陽性判定を受けた荒木1軍投手コーチに代わり、加藤2軍投手コーチがベンチ入りし土台を固めた。
そのチームの結束力をプレーで示したのが杉谷だ。初めてチームに感染者が出た4月30日に「特例2021」の代替指名選手として昇格。主力の穴を埋めるどころか、この日は獅子奮迅の活躍だ。
三回に涌井から先制の1号ソロ。杉谷にとては今季17打席目にして生まれた初安打で「やっと開幕できた(初安打が出た)ことで、さらに気持ちを高めて戦えます」と笑顔。五回には1死三塁でスクイズを成功させた。「チームがこういう状況で、僕は前のめりになって戦うことしかできない。明日も前のめりになって戦います」。依然として状況は苦しいがのチームの元気印が、今後も光になる。