「巨人４－６ヤクルト」（７日、東京ドーム）

　終盤の集中力が、勝利をたぐり寄せた。打って、走って、また打って－。ヤクルト・高津監督が「次の塁を狙った」という積極的なタクトを振るう。クリーンアップの３連打に、村上＆オスナの重盗。野手大暴れで連敗ストップだ。

　１－３の八回だ。１死走者なしから、まずは塩見が反撃の４号ソロ。「逆転するような雰囲気でした」と、これがＧＯ砲になった。最大のハイライトは２死一塁からだ。

　山田が右前打を放ち好機拡大。すると村上が同点の左前打、オスナが勝ち越しの左前打。あっという間に逆転に成功すると、青木への４球目だった。走者２人が一気に駆け出し重盗が成功。青木の適時内野安打で５点目を奪い、試合後の高津監督も「相手にプレッシャーをかけられた」とにんまりだ。

　この日は２安打２打点と塩見が復活。５日にメディシンボールを顔面に受けて負傷し、その日はベンチ外。この日もベンチスタートだった。「いつ出番が来てもいいように、気持ちは作っていました」。チーム一丸となってつかんだ勝利。仲間の輪の中心に、笑顔の塩見がいた。